●どんな舞台?
台本なし、歌あり、踊りあり、即興劇あり、ワークショップから参加者自らアイデアを出して共に作り上げいく舞台です。
例:「ジョーとゆかいな仲間たち」のあらすじ(劇団員みんなで話し合って決めたストーリー)
浅間山の神様、イワナガ姫は、大変怒りっぽい神様で人々はいつも噴火を恐れています。ある日、大噴火して町の人々を苦しめるイワナガ姫ですが、長老は、その怒りを鎮めるためには、大好物の酒饅頭を供えるとよい、しかも子どもを生贄にするといいます。町に子どもはジョー一人のみ。お母さんと町の人々を助けるため、ジョーは酒饅頭の中に入る決心をします。
浅間山の火口につくと、お父さんが身代わりとなり、ジョーは町に帰ることになります。しかしイワナガ姫は、酒饅頭の中に入っているのが子どもではないことに気づき、再び怒りが爆発します。
中之条町には、様々な妖怪が現れ、人々は天変地異に苦しみます。飢饉を救うため、ジョーは食糧を探しに出かけ、栗の木を見つけますが、それは実は毒の実で、お母さんや町の人たちは死んでしまいます。途方に暮れたジョーに、物知りのさえずり岩が知恵をさずけます。四万温泉の湯を飲むとたちどころに息を吹き返す、と。
みんなを助けようと今度は四万温泉に出かけるジョーですが、四万温泉は100年前に枯れてしまったと知ります。
絶望したジョーは、何日も泣き続け、中之条町は涙で海になってしまいます。
そこへ、トキノハコブネに乗ったマロン様が現れ、ジョーを100年前の中之条へと誘うのでした。
●プロデュース・演出
今井 尋也 Jinya Imai
国立能楽堂、東京芸大を経てフリーの小鼓演奏家として小鼓の可能性を極限まで追求している。
主宰のアート パフォーマンスユニット「メガロシアター」では演出を担当、現代演劇からダンス、音楽、美術等幅広く活動。
地方の民話や神話を題材にした新作能の脚本・演出・音楽も多数手掛ける。
中之条ビエンナーレ 2011・2013・2015・2017 参加アーティスト。
●伊参スタジオってどんなところ?
廃校となっていた旧町立第四中学校が、群馬県人口200万人記念映画「眠る男」の撮影拠点として使用されました。
古びた木造校舎は「伊参スタジオ」と名付けられ、撮影スタジオ・ロケ隊の合宿所としてよみがえり、
町ではこの映画で使われたセットを移築展示し、映画関係の資料も公開しています。
秋には「伊参スタジオ映画祭」が開催され、中之条町ロケ作品や若手作家の作品が上映されます。