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劇団涙の稽古に潜入!【第1回・初稽古(全5回)】

2024年2月24日・25日に「SIS(エスイズ) 〜僕の彼女は多重人格〜」を上演する「劇団涙(げきだんなだ)」。主宰のほか、旗揚げ公演となる今作では演出・キャストも努める東野善典(ひがしの・よしのり)さんを中心に、実力派の役者が多数集まっています。

今回は編集部が、「劇団涙」の初稽古に潜入!公演への期待が高まる「劇団涙」の稽古の様子やこだわりを、複数回に分けてお送りします。

目次

稽古の様子・感想

今回お邪魔した初稽古は、以下のような流れで進行しました。

  1. ウォーミングアップ
  2. シアターゲーム
  3. ミザンス

初めのウォーミングアップでは、演出補佐主導で軽いストレッチを行い、体をほぐしていました。

(写真:シアターゲームをする様子)

続くシアターゲームで取り組むのは、積み木自己紹介やウインクキラーなど。同じく演出補佐主導で、キャスト間の親交を深めます。

東野さんがミザンスをつける様子

(写真:東野さん(左手前)がミザンスをつける様子)

最後のミザンスでは、演出の東野さん中心に出はけの際の動きを決め、全体の大まかな流れを確認していました。

稽古にお邪魔して、主に3つのことに驚かされました。

まず、演出補佐のファシリテーションスキル。初稽古ということもあり、序盤は全体的に緊張感のある印象でした。

しかし、彼を中心にストレッチやアイスブレイクに取り組んだ結果、稽古場全体が和気藹々とした雰囲気に。役者陣に笑顔が増え、意見交換も活発になっていました。

彼がウォーミングアップを主導したことには、別の効果も。演出を努める東野さんはより演出に集中でき、初回から臨機応変に、質の高い演出を行っていました。キャストも、稽古に入る際に主導者が変わることで、空気を切り替えることができたようです。

続いて、稽古のペースの速さ。「劇団涙」では、初回稽古で出はけに関するミザンスをほぼ全てつけ終わりました。初回は読み合わせのみの現場も多い中で、驚異的なペースといえます。

演技をするキャスト

(写真:演技をするキャスト)

最後に、集まったキャストのレベルの高さ。初回稽古にも関わらず、ほとんど台本を見ていないキャストもいたほどです。ミザンスをつけている最中にも、具体的に演技する人が多く、演出も演技に合わせて随時変更されていました。眼を見張る速さで進む稽古は、キャストの実力あってこそのようです。

公演へのこだわり①東京での経験を群馬で活かす

今作は、主宰・演出を努める東野さんが、東京で役者をしていた時に出演した作品です。
東野さんいわく「面白さを保証できる」台本を、新たに募ったキャストとともに、群馬で初上演します。

今作でのこだわりは、東京での経験を群馬で活かすこと。東京のプロの現場で得た知識やスキルをもとに、群馬のキャストの特徴や良さに合わせて、工夫して稽古を進めていきます。

公演へのこだわり②多様なキャスト

今作へのこだわりとして、キャストの多様性も挙げられます。

キャスティングの際、東野さんは2つの方法を用いました。

1つ目はオファー。東野さん自身が、実際に群馬県内外の公演に足を運び、目に留まった役者をスカウトしたそうです。

2つ目は、群馬では珍しいオーディション。SNSなどで発信し、魅力や伸び代を感じた役者を選びました。

2種類の方法で集まったキャストは、バックグラウンドも様々。群馬県内で活動する役者はもちろん、県外の役者や初挑戦の人まで、多種多様な顔ぶれです。このキャストの豊富さが、充実した稽古や作品の魅力にもつながっていくことでしょう。

まとめ

和気藹々とした雰囲気の現場で、公演が楽しみになるような初回稽古でした。

台本・演出・キャスト…どれもとても魅力的で、面白くなること間違いなしです!

公演情報

劇団涙 旗揚げ公演「SIS 〜僕の彼女は多重人格〜」

公演日
2月24日(土)
2月25日(日)

会場
大胡シャンテ マルエホール
群馬県前橋市大胡町15

劇団情報

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