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邑楽町民劇団(仮)楽・邑楽「銀河鉄道の夜」上演!

久しぶりの投稿となった今回は6/23(日)に公演を控えている邑楽町民劇団(仮)楽・邑楽の紹介となります!
2018年3月の第0回公演『忠臣蔵・武士編』を皮切りに、様々なジャンルの舞台をコンスタントに作っています。
そんな邑楽町民劇団が今回は平田オリザ作「銀河鉄道の夜」を上演します。
グンゲキの鳴海が稽古場へ取材に行った際に撮影した写真と役者、演出へのインタビュー、そして、邑楽町民劇団(仮)が出している動画を基に今回の公演を紹介していきます。

邑楽町民劇団(仮)楽・邑楽とは?

2017年5月に発足。2018年に完成した邑楽中央公民館ホール「邑の森ホール」を中心に活動している劇団で、代表の小林正子さん、演出の加藤真史さんを中心に邑楽近隣の方々で構成されています。
合奏団とのコラボなど、多くの人を巻き込み、「邑の森ホール」で大々的におこなう「本公演」や、演劇の勉強会的立ち位置の投げ銭型公演「アトリエ公演」を開催し、精力的に活動している劇団です。



平田オリザ「銀河鉄道の夜」

今回上演される「銀河鉄道の夜」は、青年団の平田オリザさんの戯曲で、2010年から2011年にかけてフランスのサルトルヴィル国立演劇センターの児童演劇フェスティバルの参加作品として宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を軸に作成されたました。宮沢賢治を知らないフランス人向けに作成されたため、非常にシンプルで分かりやすい構成になっています。フランス公演の成功を受け、続いて作られた日本語版も、現在でも様々な場所で公演され、フランス公演中に起きた東日本大震災の支援事業としても上演されました。

下の動画は館林ケーブルテレビが作成した「銀河鉄道の夜」についての動画です。
平田オリザさんからのコメントもありますので、まだご覧になっていない方はぜひ一度ご覧ください!



公演のみどころ① - 総合芸術としての演劇 -

「銀河鉄道の夜」は5人の俳優が演じる比較的少人数の戯曲ですが、今回の「銀河鉄道の夜」は一味違います!邑楽に縁のある合唱団、バレエ団、プロのチェリスト、ピアニストと共に、ジョバンニとカムパネルラの旅路を壮大に描いていきます。《演劇は総合芸術だ》とよく言われますが、合唱、バレエ、チェロ、ピアノと多彩な芸術を盛り込んだ、見ごたえのある作品となっています。

公演のみどころ② - 舞台美術から広がる世界 -

演劇なので、役者に注目するのは当然の事ですが、個人的にはぜひ舞台セットにも着目して欲しいです。すでに邑楽町民劇団(仮)のSNSににもアップされていますが、この公演の舞台上には舞台セットとして色とりどりに彩られた四角い箱があります。この箱が机になったり、座席になったり、特定の空間になったりと多くの役割を果たします。この箱からどのように実物を想像するかは、見る人によって違いはありますが、その場面によって異なる顔を見せる箱には常に想像が膨らむはずです。公演を見る前と見た後では、舞台上にいる箱の見え方が変わるかもしれません。役者だけではなく、こういった面に注目してみても演劇は楽しいです!



インタビュー

稽古終わりのお忙しい中、お二人にインタビューを行いました。
まずは今回の主役「ジョバンニ」を演じる赤井那帆さんです。

練習のたびに理解が深まっていくジョバンニ

―主役を演じてみていかがですか?

赤井:初めは、こんな大きい役を貰ったことがなかったので「やったー!」って喜んでいました。でもジョバンニが思っていた以上に深くて、最初は楽しかったのですが、やっていくうちに段々思ったように身体が動かなくなったり、自信を持てなくてお腹から声が出なくなりました。一時期、全く演技が出来なくて稽古に行きたくなかったです(笑)。このままだとやばいなと思って、もう一回台本を読み返して、自分なりにやってみようと思い、今日の練習で思いっきりやったらよくなったので嬉しかったです。

―ジョバンニが思ってたより深かったというのはどういうところ?

赤井:銀河鉄道の夜を読んだことがなくて、台本を貰って物語を知ったんです。最初に読んだ時はジョバンニは『親友が大好きで、カンパネルラが死んで悲しいけど前を向いて進んでいこう』くらいで、ジョバンニの事を軽く考えていました。でも、実際に演技してみると、ジョバンニは小学校低学年位の年齢だし、家庭の事情で友達と遊べないしと自分とは違うところが出てきて、それを表現するのに苦労しました。そういうところは台本を読みまくって、ジョバンニの気持ちを理解するようにしています!

つづいて、演出の加藤真史さんに伺いました。
東京で音楽音響家として多くの劇団と関わり、1990年代の小演劇シーンを間近に体験した加藤さんが、群馬で演劇に関わり感じたことについて伺いました。

「町にあるもの」になるには、型はいらない

―邑楽で演劇をしてみていかがですか?

加藤:ざっくりいうと、みんな演劇に慣れてはいないんです。僕なんかは90年代の小劇場シーンでやっていたから、そう言った意味では、演劇に慣れているんです。僕らが当たり前に思っていた事とは、違う発想を持ってきたりするんです。そう言った前提の違いが生む面白さがありますね。
小演劇界はある程度成熟して、型が出来た段階まで来ています。それを地方の人たちが型がないところから始める演劇も今後どうなるのかがすごく楽しみです。そういう意味では僕も勉強させてもらっているし、発見も多いです。この劇団はもっと面白くなるだろうなって思っています。

―邑楽町民劇団(仮)は今後どのようになっていきますか?

加藤:この劇団は「町にあるもの」になっていくんだと思います。「町にあるもの」になるには型を作る必要はないんです。いまはたまたま僕が演出をしていますが、それは一つの経過点で、いまある型ではない新しい型ができる色んな可能性を秘めています。

加藤真史
劇作家・演出家・音楽音響家・邑楽町民劇団(仮)楽・邑楽所属
1993年劇団無人劇場『詩人とアクセル』で音楽音響を担当、音楽音響家として活動。
主な作品に『アルジャーノンに花束を』(劇団咲街)、『寄せ鍋』『赤い絵の具』(東京タンバリン)『父と暮らせば』。
作・演出作品に『さらばブタ目都市』『ねじ式CDプレイヤー』(劇団咲街)演出作品に『アリス』『白鳥の湖(仮)』など。
『「少医癒病」中医癒人医癒世』が2018年日本劇作家協会新人戯曲賞候補となる。

 




鳴海:発足してから約一年が経過した邑楽町民劇団(仮)。情報の発信方法を見ていたり取材をしてみて、地域に根付いた演劇活動をしていく「劇団」としての在り方を模索している印象を濃く受けました。私はこの取材を通し、地方で演劇をする意味やそこから生まれる独自の文化が、今後の演劇シーンの一端を担うのではないかと感じました。邑楽町民劇団(仮)がどのような発展を遂げていくのかとても楽しみです。

その発展を見届ける絶好の機会が6/23にあります。チケットの残りが少ないそうなので、興味を持たれた方はすぐに予約をしましょう!


スライドショーには JavaScript が必要です。

 


邑楽町民劇団(仮)楽・邑楽 第二回公演
『銀河鉄道の夜』

日時:
2019年6月23日(日)11時~ 15時~

場所:
邑楽町中央公民館「邑の森ホール」

チケット:
一般:2000円
18歳以下:500円

チケットは、邑楽町中央公民館窓口および劇団公式SNSよりご購入いただけます。
3月31日(日)より劇団SNSおよび邑楽町中央公民館で前売券販売開始!

原作:宮沢賢治
作:平田オリザ
演出:加藤真史
音楽:宮澤賢治
編曲:青島広志「星めぐりの歌」「牧歌」

出演
赤井那帆
西村みく
半田いぶき
浦野歩
田所佑梨
栗原一美
関谷京子
齊藤千花(ソプラノ)
コーロ・アックア(合唱)
上原良子(ピアノ伴奏)
秋津瑞貴(チェロ)
柏木美香(ピアノ)
高橋翔子(井上バレエ団所属)
小林はつみバレエアカデミー




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