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演劇/微熱少年vol.1 『縁側アロハ』公開ゲネ&取材に行きました!!

今日明日と本番を迎える演劇/微熱少年「縁側アロハ」の公開ゲネを鑑賞してきました。また忙しい合間を縫って、作・演出・音楽の加藤真史さんが取材に対応してくださいました。

ゲネプロの感想と取材内容をレポートさせていただきます。

公開ゲネの感想

受付を終え、会場に入ると、豪華な舞台が出迎えてくれました。日本風の家屋を思わせる和室と、思い出のどこかにあるような”縁側”が精巧に再現されています。マスク越しにではありますが、木と畳の香りを感じられた気がしました。

ひとたび劇が始まれば、自然で日常的な会話とそれを引き立てる控えめな音楽、そして世代を感じるギャグが光ります。小さい頃、何を話しているかもわからず、親戚を眺めているような暖かい空気感。大泣きも大笑いもなかったものの、とても居心地の良い100分間でした。

個人的一推しは、ベテランの方々の演技です。まず声が違います。長年磨き抜かれた演技は必見です。

演劇は、豊富な時間とお金が必要になるので、続けること自体難しいと言われております。シニア世代ともなると全体の一割にも満たないのではないでしょうか。

そんな貴重な役者の演技を、一度に複数人、しかも割と長めに観られます。とても良かったです。

もちろん、感染対策も徹底されてました。建物に入った時と入場前に検温と消毒、開演前にはコロナ接触確認アプリのアナウンスもありました。

「プロ」でも「アマチュア」でもない、「拠点制作型」の演劇制作

ご出演の俳優陣は、地域の社会人サークルで演劇をされている方や、お仕事で俳優業をされている方、そして今回演劇初挑戦の方など、経験も立場も多様な方々でした。

これを加藤さんは「拠点制作型」と呼んでおられました。プロは地元の人のポテンシャルを引き出し、地方はリソースを提供する、双方にメリットのある型式だそうです。

実際公演を観てみれば、確かに、どちらかが浮くようなことはなく、一体感のあるお芝居でした。芝居の良し悪しというのは「違和感があるかどうか」だと思っております。「プロが合わせたのでは」とか、「素人目にはわからない緻密なテクニックがあるのだろう」といったことも頭をよぎりましたが、演劇として高いクオリティであったことは間違いないと思います。

作・演出・音楽の加藤真史さんについて

深く伺えなかったのですが、取材では加藤さんご自身のこともお伺いすることができました。

群馬県沼田市ご出身の加藤さんは、東京で演劇を始められ、5年ほど前に群馬に戻られたそうです。一時は音楽やカタギの仕事(?)をされていたそうですが、群馬県邑楽町での平田オリザのワークショップを機に演劇に復帰されたとのことでした。

今後も要注目の演劇人なので、機会があればさらに詳しく聞いてみたいと思います!

加藤真史(かとう まさし)

劇作家・演出家・音響音楽家。ユニット「演劇/微熱少年」主宰。江原河畔劇場芸術学校「無隣館」4期演出部修了。日本劇作家協会会員。1970年、群馬県沼田市生まれ。1993年に劇団無人劇場『詩人とアクセル』(作・演出:大窪一顕)で音楽音響を担当し演劇活動開始。1995年、無人劇場を改組し劇団咲街結成に参加。音楽音響の他、数作で作・演出も担当する。一時演劇から離れるが、2017年、平田オリザ氏のまちづくり講演会およびワークショップに参加した有志による邑楽(おうら)町民劇団結成に参加。中学生から60代まで幅広い年代の参加する同劇団で企画・制作・作・演出・音楽音響を担当。群馬県邑楽町と平田オリザ氏の「劇場のあるまちづくり」関連企画として、平田氏と孫大輔氏の対談をコーディネート・進行。2018年に「『小医癒病』中医癒人大医癒世」が第24回日本劇作家協会新人戯曲賞一次通過。2019年8月、自作を上演するソロユニット「演劇/微熱少年」の活動を開始。日本劇作家協会【戯曲デジタルアーカイブ】に戯曲作品収蔵。おもな著作に『加藤真史戯曲集2018-2020』(デザインエッグ社刊)

演劇/微熱少年『縁側アロハ』をより多くの人に届けたい! – CAMPFIRE (キャンプファイヤー) より

まとめ

「縁側アロハ」についてご紹介させていただきました。

大人から子供まで演劇が苦手な方にも演劇玄人の方にも、お勧めできます。公演日は今日明日となっておりますが、是非会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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