演劇サークルSORA「クロスロード」稽古場直撃取材!
今回は、2月24日(日)に公演を控えている演劇サークルSORAの稽古場にお邪魔して取材をしてきました!
演劇サークルSORAがどのような劇団なのか、そして、今回はどのような公演を見せてくれるのか、座長と主役へのインタビュー、そして稽古場の写真とともにお送りしたいと思います!
演劇サークルSORAとは? -子どもから大人まで皆が楽しめる舞台を目指して-
鳴海:今回のインタビューでは座長の田中美奈子(たなかみなこ)さんと「クロスロード」で主役を演じる石井美早季(いしいみさき)さんにインタビューします。まずは、「演劇サークルSORA」という劇団について教えて下さい。
田中:始まりは、私と高校の時の友達で「劇団クローバー」という劇団を立ち上げました。その後名前を変えたり、活動形態を変えたりして、今の「演劇サークルSORA」が出来上がりました。大きい舞台でやる公演の他に学童や老人ホームでの公演が主な活動です。いまは、20代から40代の人たちが集まって活動をしています。
鳴海:内容としては子ども向けの物が多いのですか?
田中:子ども向けに作っているという感覚はありません。ただ、私の作品は、分かり易くて単純な話が多いので、大人が見ても子どもが見ても楽しい作品を作るようにしています。子どもも知っている「ピーターパン」や「オズの魔法使い」などの作品から内容を抜粋し、オリジナルストーリーを作っています。テレビや本とかで読んだことのあるストーリーに沿いつつ、オリジナルのキャラクターや装飾を加えたりして一つの舞台を作っています。
鳴海:「クロスロード」という題名で、公演をするのは今回で3回目なんですよね。初演の時とは違うのですか?
田中:毎回出演するメンバーは違うので、ダンスを変えたり、曲を変えたり、キャラクターを変えたりと。うちは題名が同じでも内容が同じ舞台を作ったことがありません。必ず何かを変えています。今回も「クロスロード」という題名ですが、再演というわけではなく、別の作品になっています。
石井:演じる人によって、その人の性格や演じ方に合わせてキャラクターを作るよね。
田中:そうそう。特にうちは初心者が多いので、その人に合った役を書いています。
「クロスロード~それぞれの交差点~」の内容 -とある安アパートでの様々な人間模様-
鳴海:ありがとうございます。では、今回の「クロスロード」はどのような公演になっているのでしょうか、主人公を演じる、石井さんからご紹介お願いします。
石井:私は主人公であるニール・ホワイトを演じます。彼は画家なのですが、財閥の御曹司で堅苦しい家に嫌気がさし、自分のやりたいことを実現するために家を飛び出してきました。今回の舞台であるパレットハウスという安アパートにたどり着きます。そこには女優を志している人、歌手、ショーダンサー、ロックミュージシャン、詩人、留年ばかりしている大学生など、それぞれ何かに迷いながら生活している人たちが住んでいます。主人公であるニールが、このパレットハウスで出会う人たちの影響を受け、悩み葛藤し、最終的に自分の生き方を決めるという話です。
田中:出会いがあれば、別れがあったり。そういったストーリーを歌とダンスで表現しています。
舞台の見所 ―恋愛シーンへの注力―
鳴海:お二人に質問です。個人的に思うこの舞台の見所はどういったところでしょう?
田中:私は、アパートの人たちが集まった時のやり取りですね。今はまだ作っている最中なのですが、そこに注力しています。色んな境遇の住人がテンポよく繰り広げる日常会話。これは見ていて面白いんじゃないかなと思っています。
石井:私は、自分の出ているシーンよりも恋愛シーンです。座長(田中)が演出なんですけど、座長が出ているシーンは、座長が演出を付けられないので、私の意見が取り入れられています。なので、恋愛シーンを見てもらいたいです。自分が提案した表現が多いと思入れが強い。
田中:ショーダンサーのエルと私の演じるローラの恋愛シーンは分かりやすく恋愛のシーンをしているので印象に残りやすいです。かたや主人公のニールとメアリーの恋愛シーンは、今までの台本だと内容が薄かったんですけど、今回はそちらの恋愛シーンに重点を置いています。
石井:メアリーとのシーンを頑張らないといけないのが私です(笑)。
田中:この2人の場合はニールとメアリーの他に、グレンって子どもが話に関わってきます。グレンがいることで、ニールとメアリーの関わりとニールとグレンの関わりがあって、両方とも重要になってきて、それぞれの関係性をしっかり表現しなくてはなりません。そこも見所の一つだと思います。
石井:ニールはたぶん、子ども心が忘れられない大人なんですよ。だから家柄が嫌で逃げだしてきてしまうんですけど、跡を継ぐためにいつかは家に帰らなくてはいけない。その葛藤とパレットハウスで好きになった女性(メアリー)がいて、小学生の男の子と親友になって…と葛藤と恋愛と友情。未熟なニールがパレットハウスに来てどう成長するのかというのは見て欲しいです。みんな誰しも経験してきた恋愛や友情、親との関わりなどですね。
60年代~70年代の曲に合わせたオリジナルソング
田中:あ! 見所もう一個ありました! 今回は、1960年代から70年代の外国の曲を中心に使っているんですよ。クイーンとかカーペンターズとかジョンレノンとか。皆さんが一度は聞いたことのある曲に歌詞を書き下ろして使わせてもらっています。30~50歳代の方々が聞いたら「おっ!」となる曲が劇中に盛り込んであります。
鳴海:歌詞とダンスってどなたが作っているんですか?
田中:歌詞は私で、ダンスは私ともう一人で作っています。歌詞もミュージカルの内容に合わせて作っていますので、どんな歌詞になっているのかも注目してください。
鳴海:最後に来てくれるお客さんに一言お願いします。
石井:精いっぱいやりますので、楽しみにしてきてください!
田中:初心者たちが一から頑張って作っている作品なので、温かい心をもって見てください(笑)。
鳴海:ありがとうございました!
演劇サークル SORA
MUSICAL クロスロード ~それぞれの交差点~
日時
2019年 2月 24日(日) 2:00~
会場
伊勢崎市民プラザ
伊勢崎市富塚町220-13
観覧無料
CAST
ニール/石井美早季
エル/福田エナ
チャコ/大塚直希
クリス/飯塚清人
グレン/黒埼智子
ポエム/河合ハリー
太郎/高橋ジェームス信幸
シャーシャ/飯塚清人
ジャック/にしやまなおき
サック/高橋ジェームス信幸
ミック/黒崎智子
メアリー/理紗
ローラ/田中美奈子(脚本・演出)
ファニー/原田愛
アイボリー/新井瑞希
スージー/金井美幸
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