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【高崎経済大学演劇研究会】公演後インタビュー!!前編

今回は、7/14~15に公演を行った高崎経済大学演劇研究会さんにお邪魔してインタビューをさせていただきました。この日は公演が終わって一日しか経っていない、終わってすぐの状態をインタビューしました!私も7/15日午前中の公演を楽しく観劇させてもらいました。

「ぐんま演劇商店街」初のインタビュー記事を快く受けていただいて、今回の公演の感想や、裏話などを聞いてまいりました。

 

 

 

 

 

 

公演の概要はこちらにございますので、よかったらご確認くださいませ。

残念ながら公演を見られなかった方のためにあらすじをパンフレットから抜粋させていただきます。

あらすじ

主人公、前田裕介はひそかに恋をしていた。
しかし、その意中の女子、渡辺真子は裕介の嫌いな男、大島和樹と恋のクライマックスの真っ最中であった。このままでは裕介の恋愛成就は皆無・・・。裕介の、嘘と謀略による周囲を巻き込む恋愛大作戦(?)が始まる・・・

今回は、高崎経済大学演劇研究会さんより、今回の公演「Notプロポーズ大作戦」の脚本を手掛けた酒井啓伍さんと演出を務めた田代翼さんにインタビューをさせていただきました!

鳴海:今日はよろしくお願いいたします!まずは公演お疲れ様でした。

酒井田代:ありがとうございます。

鳴海:公演終了から一日経過していかがですか?

田代:公演が終わったという実感はあるんですけど、引退したという実感はないですね。

鳴海:3年生にとっては最後の公演ですよね。

酒井:最後の卒業公演というのがありまして、参加できるものは1・2年生と一緒に参加したりします。それ以外は公演に関わらないですね。なので、技術を残すという意味では今回の夏公演は大きい意味がありました。次の世代には期待していますねー。

鳴海:今年は一年生が6人入部したと聞いたんですけど。これは多い方なんですか?

酒井:例年通りって感じですね。僕らの代が13人くらい。だから先輩たちは後輩の人数が多くて苦労されたそうです(笑)

田代:一個上の代が8人とかなので一人が一人以上を見なきゃいけないというのがありました。

大学生で演劇を作るということ

酒井:多分、8人くらいが普通なのかな。やっぱり演劇研究会は部活ではなくてサークルなので、参加を強制はしていません。参加者のモチベーションの差があるんですよね。それこそ、突き詰めたい人もいれば遊びでいいやって人もいるので、そのつながりが難しいのがうちのサークルってところがありますね。

鳴海:確かに。演劇はみんなで協力して作らないとできないですもんね。経大さんは年四回公演されていますけど、いつも準備期間ってどのくらいなんですか?

酒井:夏休みとか活動はしていないので、大体一か月半とか2か月もあればいい方です。

田代:僕たちは毎回それぞれが書いた脚本を持ち寄って、どれがいいか選んでから動き出します。だから、どうしても動き出しが本番の一ヶ月半前くらいになってしまうんですよね。

鳴海:その中で一年生の育成なんかもしつつ。下手したら台本を覚えるのに1か月くらいかかっちゃいますから、かなり忙しいと思うんですけども。

酒井:セリフ覚えは2、3週間しかないので、「ごめん、やってくれ!」ってのがいつもですね。

田代:でも、基本皆覚えてくれるんですよ。主人公の前田をやっていた彼は本番前日までセリフが怪しかったんですけどね。(笑)

鳴海:本番を見ていて、前田君がセリフを忘れたようには見えませんでしたよ。

田代:なんとか誤魔化してる部分が(笑) ちょっと脚本と違ったりセリフが飛んでるとかあったんですけどね。

鳴海:お客さんの目からは全く分かりませんでした(笑)

田代:台本の内容を知っていれば「違うな」って部分がだいぶあったんですけど(笑) まあ、でも何とか誤魔化してくれて。

酒井:部員によって成長スピードが違うので、それぞれの歩幅を合わせるのが大変ですね。セリフ覚えとかそうです。今回の舞台はみんなが出たり入ったりするから、練習中に暇な人が出てくるんですよ。例えば田中君とかが、「今、声量が足りないからやっとこう!」みたいな自然と役割分担をして頑張っていました。

田代:一年生は発声滑舌に関しては結構できていて、あまり言うことがありませんでした。始めの方、ゆきちゃん役の子はちょっと発声が足りなかったんですけど、僕が指示したらすぐに直っちゃって、時間かかりませんでしたね。今回、裏方をやった一年生でも全然役者出来るような子いましたから。

酒井:読み合わせしたら発声出来たりね。

鳴海:おー、今後が楽しみですね!今回は一年生が初めて舞台に立つ公演だと思うのですが、今回役者の中に一年生は何人いらっしゃったのですか?

酒井:二人ですね。あとは主人公だけ二年生であとは三年生です。3年生の平形は初の役者で、3年目にして初めての役者だったんです。普段演出と脚本をやっている人なんですけど、役者を経験を積むとより演出と脚本がよくなるんじゃないかということで、役者をやったそうです。

初めての演出について

鳴海:なるほど。学年の上下が広い中で、演出の田代さんとしては気を配ることが多かったのでは?

田代:一年生二人は上手くて最初から手がかからなくて、役者の田中君が経験豊富で一年生に積極的にアドバイスをしてくれていました。僕が演出をやらなくてもよかったのではないかって(笑)。助けていただいたというか。

酒井:今回、田代君は初演出だったんでね。カバーしてくれてたのかなって。

鳴海:なるほど。演出としてここはすごく力を入れたというところはありますか?

田代:全体のテンポですかね。ここは「テンポよくポンポン進めていこう」とか、逆に「ここは詰めよう」とか、そういうテンポ感はすごく意識しました。

鳴海:確かに。見させてもらった時テンポよかったんですよね。特に、恋愛のシーンになるときに照明をピンクに変えるじゃないですか。あれが「これでもか!」って来ていたので、ある意味、「次はいつ来るんだろう」と待っちゃっていました。あの突然ピンクの照明に代わるっていう入り方も結構好きでした。

田代:あの照明の色自体は去年の春に一度使ったのをもう一度使いたいって脚本が言いまして。

酒井:例年あまり変わった色の照明を使ってなかったんですよ。それで、ピンクの照明を見て「これエロいなー」って使いたいなこれって思ったら良くって(笑)

鳴海:前回演出の酒井さんから見て、今回の田代さんの演出の仕方とかどうでしたか?

酒井:田代は初演出だったのですが、コメディー作品を一緒に見ていたり、指摘とかも結構できる子だったので、そんなに心配をしていなかったんですけど、「ここおかしいな」って気づける力と「ここ、こう改善できるよね」と指摘できる力は違うので、後者の方ができるようになるためには演出の数をこなすことなのかなと思いました。

田代:やってて一番そのことを感じました。「ここが微妙だな」と思った時に伝えることができませんでした。ここ違うんだけど、どう指摘したらいいかわからないってことが結構あってそこは「何か考えておいて」って役者に迷惑かけたな。逃げてた部分が結構ありました。

酒井:コメディーって他のジャンルとは違うところがあって、「感情を入れろよ」とか「ここの心情はさぁ」って言うんじゃなくって「ここのテンポがさぁ…」ってどうしても抽象的になってしまうところがあるので、難しいんですよね。

鳴海:確かにそうですよね。田代さんはうまく伝えられなかった時の対処法とかありました?

田代:僕一人じゃ出来ないので、人に相談して「ここ違うんだけどどう思う?」みたいな感じで話しながら「あ!そこが違うんだ!」って気づいたりとか、地道につぶしていく方法しかありませんでした。うまい方法なのかわからないですけど、もっと効率的に出来たらよかったのかなって思います。

鳴海:酒井さんやっぱりそこは経験というか回数ですかね。

酒井:そうですね。でもね、役者も考えてたりするので、練習でやってみて「意外といいじゃん」ってなったりと、案外、色々指定しないでやってみるってのもよかったね。

田代:僕からあまり言わず、とりあえずやってみろって。それがダメだったらダメだっていうから好きかってやれって意識して言いましたね。

鳴海:前回の公演で演出を務めた酒井さんから見て、今回、田代さんが演出をしてる時に「これはちょっと違うんじゃないか」なんて思うことありました?

酒井:セリフの言い回しとかがこうなるんだってのはあったんですけど、それは間違いではなくて好みだなって思ったんですよ。主人公が親友の高橋を脅すネタとなってた「裸くねくねダンス」をやった動画がみんなにバレちゃうんだけど、女の子に告白されるってシーンはテンポよくやろうと思っていたんですね。そこを田代に「ほんわかさせたいんだよね。」って言われて、確かにって思ったんですよ。ウソがばれて悲壮感漂ってる主人公と対比になって面白いなって。そこが、よかったですね。

田代:あそこは僕も最初テンポいい感じで想定していたんですけど、役者がほんわかした感じで出してきてこっちのほうが正解だと思ってその場で変えたんですよ。それを見てから全部役者に任せよう、こっちにやらせた方が正解だと思ったのがその時ですね。

鳴海:おー、そこで切り替えられるのすごいです!田代さんは迷った時は誰に相談していたんですか?

田代:練習中とかは音響とか照明ってやることなくて見てたりするんですよ。ここどうだろう?って言ったりとか、空いている人とか役者の人とかに「ここ微妙なんだよねー」みたいに聞いていました。大体2年とか3年は聞けば一緒に考えてくれるので、そういう意味ではいろんな人に聞いていましたね。

鳴海:Twitterやパンフレットで見ると、サークルの皆さん仲いいんですよね!

酒井:比較的そうだと思います。僕らの一個上の代が緊張感をもってスパッと意見を言っている方が多かったんですけど、僕らは「演劇がむっちゃ大好き」ではなく「このメンツでいるのが大好き」って感じだったので、「これ面白いじゃーん!」ってやってるのがいいのかなって思っています。

鳴海:結構普段のノリが今回の舞台に出ている感じですか?

田代酒井:出ていますねー。

田代:舞台にも出ていますし、作っている過程でも仲のよかった部分が出てるじゃないかなって。

酒井:上から言って緊張感を与えすぎても活き活きしなかったり、そもそも楽しくなかったりするので、やっぱり楽しいと色々案とか出てくるのでだったら放っておいたり軽くしておいた方がいいと思いますね。そのグループによりますよね。

田代:劇の種類にもよりますよね。

鳴海:そうですよねー。そういえば、今の3年生の代はコメディーが多かったっていう風に聞いたんですけど。

今回の脚本について

酒井:そうだね。確かに。

田代:酒井君とかが結構コメディー好きで書いてたりするからね。

酒井:今回はコメディーで攻めたって感じがしてて、僕なんかは保険でシリアスな部分を入れたりしちゃうんですよね。なんか、シリアスな面を入れると「この作者はこれを伝えたいんだ」って誤魔化せるけど、コメディーは面白いか面白くないかとなるので、今回は逃げないで頑張って書きました。

鳴海:脚本自体は何本か書いていますよね?今回の脚本を書こうと思ったきっかけとかありますか?

酒井:さっきも言った通り、僕らが仲が良くて、賑やかなものをやりたいなって思っていまして、その時に、僕コメディーが好きだったので書きたかったんですよ。ただ、そこであまり技術がなかったので、【アガリスクエンターテイメント】さんっていう劇団の脚本の方がワークショップをやるってのをTwitterで見つけて、「お!行ってやろうじゃないか」って新宿まで行ってきたんですよ。二人が勘違いしたのをどう誤魔化すかっていうワークショップだったんですよ。これは使えると思って型だけ頂いてそれをちょっと入れてみたんですよ。

アガリスクエンターテイメント

屁理屈シチュエーションコメディ劇団。
一つの場所で巻き起こる事件や状況で笑わせる喜劇、シチュエーションコメディを得意としており、最近では大勢の人物がごちゃごちゃ理屈をこねたり議論をするコメディを作っている。

王道でウェルメイドなコメディを独自の理論で一捻り二捻りした作品が多いが、そんな中でも“劇場でウケること”を重視して創作している。

母体が存在せず、千葉県市川市の公民館で自然発生した野良劇団であるが、主宰の冨坂のルーツである千葉県立国府台高校を題材にした作品が多く、代表作の「ナイゲン」は各地の高校・大学の演劇部や劇団で上演されている。

「アガリスクエンターテイメント」及び「Aga-risk Entertainment」が正規表記。「アガリクス」では無い。

アガリスクエンターテイメントHPより抜粋

鳴海:アガリスクさん面白いですよね!私も好きなんですよ!今回の脚本もいいタイミングで人が入ってきたりとかね。

酒井:アガリスクさんも躍動感もあって面白いんですよ。やっぱりコメディーってセリフとかよりも躍動感であったり人の顔であったりっていうのがあったので、それを入れて。その辺は演出と「ここ面白いよね」って事をちゃんと共有できました。

鳴海:田代さん脚本をもらった時の最初の感想とか覚えています?

田代:「いつも通りの彼の台本だな、いつも通り彼の味が出てる」って思いました(笑)。言葉遣いだったりト書だったりがいつもの酒井君でした。

鳴海:じゃあ、脚本をもらった瞬間に酒井さんがこういうことやりたいんだなっていうことが理解できたと。

田代:話してみて違うところはあったんですけど、大体はつかめましたね。こういうことを言ってるんだろうなって。

酒井:僕らはサークルなので、一応みんなが脚本を出して、どれが面白いか投票制で選びます。今回は最後に、俺と田代の脚本が選ばれたんですけど、田代もコメディーだったんですよ。二人で「やばいねー、コメディー二つ選ばれちゃったよ」って話してました。最終的には僕の台本が僅差で選んでもらいました。だけど、僕がほかのサークルに入ってるから毎週このサークルに来れないので、「もし俺のが選ばれたら田代にやってくれない?」って頼んだら、わかったってすぐに了承してくれました。それが演出と脚本が決定した経緯ですね。

鳴海:じゃあ、演出に引っ張ったという意図というか思惑というのは?

酒井:コメディーの感性が合うので、結構コメディー作品を見た後で二人でここ良かったね、とかここはもっとこうだよね。みたいなのがあったので、これだったら任せてもいいなって思って。初演出だけれども、それを上回るポテンシャルがあったのでやってくれといって選ばせてもらいました。

鳴海:普段から二人でコメディーを見に行くのですか?

酒井:そうですね。アガリスクさんとか好きだったり、それに派生して色々な劇団を見に行ったりってありますね。

鳴海:群馬でコメディーってなかなかやってないんですよね。そういった中で経大さんがコメディーをやってるのは貴重だと思います。

酒井:ただ、コメディーって怖いですけどね。(お客さんの)反応を見たりとか。演出としては毎回注目してお客さんを見なきゃいけないよね。

田代:舞台より客席を見ていますからね(笑)。笑うかなーとか大丈夫かなとか。

鳴海:今回のお客さんの反応とかどうでした?

田代:ちゃんとここ笑ってくれるだろうなってところで笑ってもらえたのでよかったです。ちょっと冷や冷やしたところも伝わったー、わかってくれたーって。尿検査に引っかかってたって下りとか最悪引かれるかなって思ってたんですけど、みんな笑ってくれたのでいいんだって。

鳴海:あれ、面白かったです(笑)

酒井:一回脚本のダメ出しがありまして、その時にこれはアウトだろって言われたんです。でもギリギリを攻めたいタイプなので「これはいける!」ってことでゴリ押ししました。結果的にそこそこ受けたのでよかったなーって思っています。

鳴海:私が見に行った日ってオープンキャンパスで、女子高生とか結構いて。その女子高生が尿検査の話で結構笑ってるんですよ!

田代:いいんだ(笑)

酒井:僕はちょっとだけ高校演劇をかじったんですけど、そこでコメディーとか見たりするんですけど、そこで結構置きにいってるというかみんなが同じような事をやってるなって思うことがあったので、尿検査の話を入れたりしたんですけど、受けてよかったです。

田代:彼はチャレンジ精神が旺盛なんです。挑戦しようとする。安定した、決まったことをやると「面白くないなー」っていうんですよ(笑)

酒井:みんなやってるじゃんって(笑)

後半に続く!

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