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2020 年群馬県における新型コロナウイルス(COVID19)による演劇活動等の現状把握アンケート報告

表現者の生の声をぜひご一読ください。

アンケートを集計し、県文化振興課に提出しました

 4月末から5月上旬にかけて、みなさまにご回答いただいたアンケートによる集計結果を掲載します。お忙しい中、ご協力いただきましたみなさま、誠にありがとうございました。
本調査は、新型コロナ感染症の拡大に伴う緊急事態宣言により、群馬県内の文化施設、稽古場等が使用できなくなったこと、また3密を避ける生活様式を求められたことに伴い、多くの演劇人並びに舞台表現者の活動状況を緊急調査したものです。調査の結果、多くの県内演劇人等が活動への支障、困難を抱えていることがわかりました。
今回のアンケート調査は、群馬県内における舞台関係者の現状把握調査の機会が無いようだったので、2019年度まで二期、群馬県文化審議委員であった中村ひろみ(演劇プロデュースとろんぷ・るいゆ)を中心に、県内演劇人有志によって行われました。ほかの表現活動分野における調査も無いようだったので、回答数は多くありませんが、舞台表現を中心に演劇人以外の表現活動者からの現状報告もさせていただきます。
この結果は、6月4日木曜に群馬県文化振興課に提出しました。

群馬県のみなさんに多様な文化を提供したい

5月25日全国的に緊急事態宣言は解除されましたが、舞台表現者には、引き続き、多くの課題が課せられています。群馬県内においては、多くの困難を抱えるプロの表現者、プロの技術スタッフとともに、いわゆるアマチュアと呼ばれる表現者がいます。その中にも、高い作品性を維持するものや、特異な表現を現出させるものあり、ひごろから県内における「表現の多様性」を担保しています。そのアマチュアの活動を含め、舞台表現が少なくなることは、群馬県民にとっても、多様な文化を享受する機会を損なうことになります。

みなさんと協力しながら、舞台表現、生の表現を維持していきたい

今回のアンケート報告では、現状把握とともに、今後の支援についても提案しています。ただしそれは、金銭的な支援が主ではなく、「今後の公演機会に対する支援」となっています。行政含め、企業や個人のみなさまと、ともに協力しあいながら、群馬県内の多様な表現、特に舞台や生の表現の多様性を維持していきたいと存じます。なにとぞ、ご高覧いただければ幸いです。

<アンケート概要>

対象:群馬県内を拠点に活動する演劇人並びに舞台表現者
方法:インターネット調査(回答数:107件、有効回答数:103件)
期間:2020年4月27日(月) – 5月6日(水)
告知方法:Facebook、LINE、Twitter等を通じたクチコミ

<アンケート結果サマリ>

・ 群馬県内には50近い劇団や演劇ユニット(内プロ劇団3、プロ人形劇団1)
・ 舞台の裏方を支えるプロスタッフ
 財団職員/専門会社/フリーランス(県内ではいちばん人数が多い)
・回答中97.1%が影響をうけていると回答
・影響 会場が使えなくなることによる公演中止・延期
・影響 会場が使えなくなることによる稽古・打ち合わせの中止
・延期の場合、多くが1年以上もしくは未定
・出演料・キャンセル料など予定収入がなくなった人41.4
・予定収入がなくなり固定費が赤字になった主催者・代表者42.4
・現在の活動は、個人的な練習・研鑽6割/オンラインを活用した演劇活動3割/活動はしていない2割
・最も多い赤字額は50万円。200~500万円の個人(団体)も

<回答者による「望ましい支援」の在り方>
演劇祭の開催
  仕込みから本番まで会場の無料使用
  公的施設へのチラシやポスター配布等宣伝協力 など
  ex.ぐんま演劇祭
  →県域を網羅したフリンジ型の演劇祭を想定
  県立施設などを使用したメイン企画とフリンジ参加
  ※県担当者への説明では「文化庁による芸術祭的な自主参加も認める演劇祭」と説明

振替公演の支援  地域貢献や新たな表現に対する支援

オンラインでの演劇活動の技術・機会の提供
  演技やコミュニケーション、音響・照明の技術など、
  県民へのオンラインによる学びの提供
  ex.バーチャルぐんま県民劇場構想(案)
  ぐんまの舞台表現者による動画配信のプラットフォーム
  演劇、音楽、映像、朗読、読み聞かせ、パフォーマンスetc…
  世界への配信
  教育や学びとの連携
  ※県担当者との意見交換では県庁スタジオの利用や県YouTubeチャンネルへのコンテンツ提供というイメージ共有

○支出固定費(会場費)の保証/支出固定費(宣伝費)の保証
○他地域との地域間連携での公演支援
○プロの裏方スタッフへの補償
○医学的エヴィデンスを重視した自粛の緩和
○非職業的実演芸術家の多い実状に合わせた文化保護政策を
○子どもや青少年に向けての芸術活動への支援

概要は以上

現状把握アンケート報告書 全文

画面下部をタッチし、矢印を押すとスライドを変更できます。
90%ほどにすると見やすくなります。

20200604コロナアンケート報告案_演劇商店街用 改定版3

現状把握アンケートのダウンロードはこちら

自由回答全文

画面下部をタッチし、矢印を押すとページを変更できます。

20200611自由回答データ_演劇商店街掲載向け

自由回答全文のダウンロードはこちら

<アンケート作成・集計 群馬県内演劇人有志>
中村ひろみ(演劇プロデュースとろんぷ・るいゆ 主宰)
http://www.oshibai-g.com/?page_id=2
生方保光(劇団ザ・マルク・シアター エグゼクティブ・プロデューサー)
https://marukutheater.jimdofree.com/
加藤真史(演劇/微熱少年 代表)
https://www.facebook.com/engekibinetsushounen/
郡司厚太(a/r/t/s/Lab 代表)
https://artslab2018.wordpress.com/
鳴海琢元、木田恭平(サイト群馬演劇商店街)
https://gungeki.com/

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